オススメマンガ「orange」 「大きな後悔」を無くすために今を変えていくストーリー

こんにちは、ひなたです。

最近「orange」というマンガを読みました。

もともとは映画を見て知ったマンガ作品なんですが、映画がよかったので原作も気になって読んでみました。

映画もキレイにまとまっていて、原作と比べて各登場人物が違和感なく描かれていた印象でした。未来から手紙が来るという設定以外は、ありふれた高校生の日常の恋愛や友情を描いた作品なんですが、登場人物の心理描写がもっと読んでみたいなと思って原作を手にとりました。

あと物語の舞台は長野県松本市なので、松本に住んだことや行ったことのある人はより作品に感情移入できるんじゃないかと思います。

本編は5巻で完結、6巻でサイドストーリー(こちらも読んで欲しい)というボリュームなのでサクッと読めますよ。

「orange」のあらすじ

現役高校生でデビューを果たし、10年間女子中高生から絶大な人気を得続けている高野苺の本格SFストーリー。少女漫画ファンのみならず幅広い男性・女性漫画読みからも絶賛の声多数!!第一巻は、集英社版1巻に加え、単行本未収録の読み切り作品が1話掲載される。高校二年生の菜穂に届いた未来からの手紙。そこには未来の自分の後悔がつづられていた。はたして菜穂は手紙を読み「後悔しない未来」を作ることができるのか?切ない思いが交錯するタイムパラドックスラブストーリー。

Amazonより引用

未来の自分から届いた手紙に書かれた、ある大きな後悔。未来の自分の後悔をなくしてほしいというメッセージが込められた手紙を読んで、主人公の菜穂は未来を変えようと動いていきます。

未来を変えようと行動していくなかでの高校生の恋愛と友情のお話です。

未来からの手紙が来るという設定はSFっぽいですがそれ以外は至って普通の日常を描いた世界観の作品。

「後悔」はある一人の人物に関わることなんですが、その「後悔」を無くすためにちょっとした日常を変えようとしたり、仲間で協力したり、時にはぶつかったりそんな人間関係の関わりに感動させられる作品です。

「orange」の魅力

登場人物の心がすごく丁寧に描かれている

一人一人のキャラクターの心情がすごく丁寧に描かれている。
いろんな性格のキャラクターがいるんですが、恋愛、友情、嫉妬、葛藤、などひとりの人物が持つ多面性がリアルに表現されていて、ちょっとした場面のいろんな人物に共感させられます。

転校してきた翔を助けようとする仲間の友情。翔の中の葛藤や苦しみ。すれ違いと心を通じ合う瞬間、相手の恋愛を応援しつつも自分がその相手を好きという葛藤、いろんな場面に読んでいる人もどこか過去を思い出したり共感させられることが多いはず。

仲間の友情に心打たれる

主人公の友達グループがみんないい人でそれぞれが友達を自然に応援して行動に移す素敵な仲間たち。

特にグループのムードメーカーの須和くんの優しさ、気配りが素敵すぎる。葛藤しながらも大事な友達を助けたいっていう気持ちに心が打たれます。

舞台が松本市なのも良し

松本市が舞台で、いろんな場面に地名や神社、松本駅やお店の名前が出てきます。
最近、松本市に行ってきたので余計にものがたり全体に感情移入しちゃいました。
もう一度松本市に行って、orangeの聖地巡礼もしてみたいなって思いました。

まとめ

orange」は土屋太鳳さん主演で映画化もされています。少し設定は違う部分もありますが、菜穂と翔のストーリーはマンガ版と同じく感動的で良かったです。映画よりも深くキャラクターの心情が表現されていてよりキャラクターの心を深く知れて楽しめました。映画だけみたって人にはぜひとも原作も読んでほしいです。

映画は「Amazonプライムビデオ」、「Netflix」で観れますよ。アニメ版も両方で視聴可能です。(2018年11月現在)

コミックは5巻で本編が終わりますが、6巻まで出ています。6巻で描かれているのは、本編ラストから少し未来の「本当の最終話」と須和くんサイドの高校を卒業してからのストーリー。高校生のときと手紙を出した10年後の間に何があったのか知ることができて本編をより楽しめますよ。6巻も忘れずに読んでくださいね。

絵のタッチが女性向けな感じがして、男性のほうから見たら少しとっつきにくい感じがする作品かもしれませんが男性にもぜひ読んでほしいです。
女性の作者ならではの繊細さで、ちょっとした日常の大事な人と過ごす時間の大切さを感じさせてくれる作品です。

巻末の短編作品もおもしろかったです。

そして、6巻の最後にかかれた、作者の高野苺さんのメッセージもぜひ読んでみてください。「orange」という作品にどんなメッセージを込めて描いたのかが書かれていて、もっと「orange」が好きになること間違いないです。

ではまた。