オススメマンガ「信長のシェフ」。現代の料理人が織田信長のシェフに?!

こんにちは、ひなたです。

今回はマンガ「信長のシェフ」の紹介です。

ドラマ化もされた人気作品で、現代の料理人が織田信長の専属料理人になって歴史の転換点に立ち会っていくというタイムスリップものの作品です。

この記事執筆時点(2018年11月)で22巻まで出ています。

「信長のシェフ」のストーリー

信長のシェフ」のあらすじは以下の通り。

現代の料理人・ケン。彼が目を覚ますとそこは戦国時代だった。京で評判の料理の噂を聞きつけた信長は、強引にケンを自分の料理人にするが…!?戦と料理が織りなす前代未聞の戦国グルメ絵巻!コラム&レシピ「戦国めし」も必見!

Amazonより引用

現代から戦国時代へとタイムスリップしてしまった料理人ケン。なりゆきで織田信長の料理人となったケンは、信長の元を訪れる客人や、信長の会談の場などで料理を振る舞います。

ケンは提供する料理にメッセージを込めて、交渉を成功に導いたり、客をもてなすことで信長との信頼関係を築いたりと、料理を通して裏方から信長陣営を支えていきます。

ケンはフランス料理を得意とする料理人ですが、現代に比べて限られた食材と調理器具しかない戦国時代でどのように調理するのかも作品の見所のひとつです。

信長のシェフ 1巻より引用

 

「信長のシェフ」の魅力

現代人の目を通して歴史を追体験できるストーリー

もちろんあくまで創作ですが、現代人の感覚を持ったケンの目を通して戦国時代の歴史の流れを楽しめます。この合戦ってこんな感じだったのかなとか想像がふくらみます。歴史をあまり知らない人や苦手な人もこの作品のストーリーを通じて実際の歴史がどうだったのか知りたくなる人もいるはず。

料理を通した交渉のやり取りが面白い

信長の会談や交渉の席では信長付きの料理人として料理を振る舞うケン。ご馳走を出して相手をもてなすだけでなく、料理にメッセージを込めることで信長の望む方向に交渉を進めるサポートをしたり、時には信長の予想を超えた気配りが相手に感動を与えたりします。交渉の場での料理を通じた参謀的役割をケンがどう果たすのかもこの作品の面白さのひとつです。

戦国時代の有名人物が続々登場!

信長のシェフ」には敵味方で戦国時代の有名武将が多く登場します。主人公のケンは料理人ですが、合戦に同行したり、信長の命令で単独行動したり、時には敵対武将に捕まり敵方の料理人にされたりとかなりの行動範囲で動きまわります。そんな中で、戦国時代の歴史上の人物と多く関わります。武田信玄、上杉謙信、徳川家康、豊臣秀吉、松永秀久、村上水軍、ルイス・フロイス、そんな歴史上の人物がケンとストーリーにどう絡んでくるのかも楽しみな作品です。豊臣秀吉に至っては、同じ職場の同僚のようにかなりフランクに絡んでいて、そんなやり取りも面白いですよ。

戦国時代の食材で作る料理の多彩さを楽しめる

主人公のケンは元々はホテルの料理人をしていました。そんなケンの調理技術で戦国時代の食材をどう調理するのかも「信長のシェフ」の見所のひとつ。ケンはフランス料理が得意分野なので、西洋料理のアレンジが多いです。例えば、小麦粉と水と塩しか持ってなければ、ザリガニと野草をとってエビと野菜のピタサンド風の料理を作ったりサバイバル力もなかなかのもの。この人物にはどんな料理を出すのか、どんな技法を使うのかもまた毎回の楽しみのひとつですね。

現代人の介入で歴史が変わるのか?タイムパラドックス的要素も楽しめる

どちらかと言うと、ケンは戦国時代の歴史の流れに巻き込まれていく感じでストーリーが進んでいくので、ストーリーの流れとしては積極的に歴史を変えるスタンスではありません。ですがストーリーが進むにつれ、歴史が変わりつつあるような描写も見られてきます。「本能寺の変」へ向けて、史実とケンがどう関わり、どう歴史が変わっていくのかのストーリーもこれから楽しみです。

まとめ

信長のシェフ」は戦国時代のストーリーですが、歴史を全く知らないところから読んでも楽しめる作品ですよ。

歴史上の人物やイベントが実際はどうだったのか、この人物はこんな感じだったのかなとか、このイベントの裏にはこんなやり取りがあったのかなとか歴史のロマンを感じながら想像を膨らませて楽しめるストーリーが展開されます。

戦国時代好きはもちろん、歴史に苦手意識がある人にこそ読んでもらってもっと興味を持ってもらいたいなと個人的には思う作品。

ストーリーも絵も自分好みで好きな作品です。読んだことのない人はぜひ一読してみてくださいね。

「信長のシェフ」が好きなら、この作品もオススメです

大使閣下の料理人

信長のシェフ」と同じ原作者である西村ミツルさん(信長のシェフでは10巻までの原作を担当)がストーリーを担当されてる作品。主人公はベトナムの日本大使館で公邸料理人をしています。時代は違いますが、会談の場で料理を通して交渉をサポートするストーリーは「信長のシェフ」と同じ。こちらは舞台がベトナムなので、ベトナムのことや国際情勢の勉強にもなりながら楽しめるストーリーになっています。

現代版「信長のシェフ」といった感じの内容になっていますよ。

サムライ先生

「信長のシェフ」とは逆で、過去のから現代へのタイムスリップもの。

幕末から武市半平太という実在の人物が現代へタイムスリップしてくるお話。武士が現代に来たらどう感じてどう生きるのか想像して楽しめます。