学んだことを身につけろ! 樺沢紫苑「学びを結果に変えるアウトプット大全」感想

樺沢紫苑さんの「学びを結果に変えるアウトプット大全」を読みました。

学んだことをどう行動に活かすかを、これでもかというくらい幅広く解説してくれている本です。

読書やインプットが好きでついついインプット過多になってしまう人、インプットしてるけど結果や行動につながらないと感じる人にぜひ読んで欲しい一冊です。

インプット:アウトプットは3:7

著者の樺沢さんは精神科医の仕事をしながらセミナーや情報発信など多くの活動をされています。

基本、18時以後は働かない 月10本以上の映画鑑賞 月20冊以上の読書 週4~5回のジム通い 月10回以上の飲み会 年30日以上の海外旅行 と、普通の人の3倍以上は遊んでいると思います。  なぜこんなことができるのかというと、アウトプットの方法を工夫し、インプットとアウトプットのバランスを整え、学びと自己成長のスピードを最大化することに成功したからです。

そんな樺沢さんの提唱するインプットとアウトプットの黄金比は3:7。思っていた以上にアウトプットの比率が高いです。

読書や何かを見るインプットが好きな人はついついインプット過多になってしまいます。そこでインプットをどうアウトプットに繋げるのかを考えようと思い、この「アウトプット大全」を手にとってみました。

30点の完成度で最後まで仕上げてみる

本の中で樺沢さんは30点の出来で最後まで仕事を仕上げてみることを提唱しています。最初から100点を目指して作りこむから、制限時間ギリギリまで使ってしまい、最後に修正する時間が取れない。

そうではなく、30点の出来でいいからまず最後まで作る。そうすると再確認・修正の時間がたっぷりあるから結果として質の高い仕事が出来るということ。

30点とは思い切った設定値ですが、企画や文書などなら期限に余裕さえあれば修正は可能ですから、結果的に早く仕上がるならそのほうがいいですよね。

最初から100点を目指す人は、通しでできあがるまでに膨大な時間がかかり、「直し」の時間が減ってしまいます。その比率は、8対2くらい。「直し」に時間がとれないので、結果としてレベルの低いものができあがる、という残念な結果になります。  企画書、報告書、原稿、講演のスライド、どれも同じです。とりあえず、30点のレベルでいいので、「通し」で最後まで完成させる。「直し」に十分な時間をとることで、レベルの高いものが完成するのです

締め切りを決めて集中する

タイマーなどで時間を決めてやることで仕事が速く片付く。よく言われることですが、1人だったり次の予定まで余裕があると、無意識に気が緩んでしまうもの。

集中して仕事を片付けるには、意識的に締め切り直前のような緊張感で仕事を進めていく仕組みを自分でつくっていくことが必要です。

運動する

運動、特に有酸素運動が脳の働きを活性化させるために有効です。

一見仕事とは全く関係ないように感じますが、コンディションやメンタル状態でモチベーションも変わってきます。仕事だけでなくプライベートも充実させるためには運動や食事に気を配って健康を維持する必要がありますね。

頭をよくしたい!」と思うなら、運動をすればいいのです。運動量としては、 1回1時間程度の有酸素運動を週2回以上 行うと、脳を活性化する効果が十分に得られます。  また、 わずか20分の運動でもドーパミンが分泌される ため、運動直後から集中力、記憶力、学習機能、モチベーションのアップが認められます。自己成長のためにはドーパミンが重要であると何度も強調しましたが、自己成長と最も関連があるドーパミンは、ただ運動するだけで分泌されるわけですから、運動しない手はありません。  頭がよくなりたい人、自己成長を加速させたい人にとって、有酸素運動は必須といえます。

以前読んだこちらの本が有酸素運動が脳にどれだけ良い影響を与えるか詳しく解説してくれています。ジョギングやウォーキングのモチベーションアップにもオススメです。

情報発信でアウトプットを習慣にする

ライフスタイルによっては人に話すなどの機会が少ない人もいますよね。

そんな人こそスマホを使っている時間を情報発信に使うことを本書では提案しています。

また大きな時間をつくってからやるのではなく、5分、10分のスキマ時間を使ってインプットしたら記憶や感情が濃密なうちにすぐやる。と言っても投稿したり公開するのは後でもいいので、まずは感じたことが新鮮なうちに紙でもスマホでもいいので書き出しておくこと。それからブログなら構成をしっかり作って記事を書いたらいいし、ツイッターのようなSNSならサクッと投稿してもいい。

練習と思って、数をこなしながらコツを掴んでいくことが大事ですね。

ブログは毎日更新が基本です。人気ブログにするためには、ある程度の記事数がなくてはいけません。週1回更新では記事数がいつまで経っても増えないので、人気ブログに成長させるのは極めて困難です。 1日1記事を書き続ける。その中で、文章力も上達し、アクセスが集まる記事も出てきます。

また自分の感じたことを入れること。僕もあらすじや本の響いたフレーズに注目してしまいますが、自分の感想や気づきももっと入れていかないと、と感じています。

趣味投稿のコツは、 自分の「感想」「意見」、そして自分の「気付き」 を入れることです。  人が共感するのは、あなたが「映画を観た」という事実ではなく、あなたが「この映画を観て○○と思った」という感覚です。「感想」や「意見」がないと、共感は発生しません。  さらに、「気付き」が書かれていると、「そんな“気付き”が描かれている映画なら、自分も観に行こう!」と、読者の行動に変化が生じます。

「学びを結果に変えるアウトプット大全」まとめ

この記事に書いたの本書で語られたアウトプットの方法のほんの一部。

コミュニケーションやプレゼン、目標や、todoリストなどアウトプットの方法がいろんな角度から語られていますので、幅広い人に響く内容の本に仕上がっています。

「インプットは好きだけど行動は腰が重いと感じる人」、「慎重すぎて動き出しが遅くなってしまう人」にぜひ読んで欲しい一冊です。

僕自身もついつい考え過ぎたり、石橋を叩き過ぎて遅くなるパターンが多いタイプなので、アウトプットとスピードアップを意識して本書の内容を取り入れて行きます。

30点でもいいからすぐ仕上げてみることをまず実践していきますよ。ブログにも活かしていきたい内容でした。