こんにちは、ひなたです。
最近、食事を見直しています。
あまり時間をかけたくはないけど、バランスよくコンディションを保つ食事を試行錯誤中です。
そんなぼくが「食事についての考え方がものすごく参考になる!」と感じた本があるのでご紹介します。
テニス選手のノバク・ジョコビッチ選手の著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事」です。
ジョコビッチってどんなアスリート?
テニスの錦織圭選手のニュースに絡んで名前を聞くことの多いジョコビッチ選手。
セルビア国籍の選手で、この記事を書いている時点で男子テニス世界ランキング1位。
わかりやすく、現在の男子のテニスプレイヤーで最強と言われている選手です。
この本は、ジョコビッチ選手がトッププレイヤーになるために食事をどのように変えたのか、また食事だけでなくジョコビッチ選手の育った背景や人生哲学が書かれた本です。
運動だけでは健康になれない
運動は健康やダイエットのためには必要。
でも、食事が良くなければ、身体作りにもメンタル面でも運動のメリットは活かしきれません。
食生活が良くても運動だけでダイエットはできない実例としてこれほど説得力のある文章もないでしょう。
何しろ現在世界最強のプレイヤーのトレーニングですから。
テニスを始めて以来、私はほとんど毎日3時間から5時間にわたりテニスをプレーしてきた。一年で最高97試合も世界最高レベルの選手と試合で戦った。プレーしない日でもコートで1日3時間以上を練習に費やし、90分のウェイトトレーニングをこなし、ヨガや太極拳も取り入れ、さらに余力があればランニングやバイク漕ぎ、カヤックまでやっていた。これだけ練習を積んでいても、まだ私の動きは鈍く、好不調の波があり、わずかながら体重過多だった。私に4キロ余計な体重がついていたのは運動不足からだったというのか?そんなはずはない。
グルテンをやめることで変わった
本にも書かれていますが、ジョコビッチ選手はかつてはトップ選手に肉薄してるけど勝ちきれない、そんな状態でした。
その時の悔しやや相手選手からかけられた言葉なども詳しく書かれています。
トップ選手からは、いくらかポイントは取れる。だけど最後でコンディションがおかしくなる、体力が続かない。
そんな時に試合を見た医者からグルテン(小麦粉に含まれるタンパク質)が体に合わないのではないかと指摘を受けます。
つまりグルテンによりアレルギーが引き起こされているということ。
また乳製品やトマトも合わないからやめる、もしくは少なくするように言われたそうです。
ちなみにジョコビッチ選手の実家はピザ屋を営んでいるそうなので、かなりショッキングな事実ですよね。
子供の頃から体に合わないものを食べ続けてきたということになりますから。
まず2週間、食事からグルテンを排除する。その後、2週間にわたり余計ば糖分と乳製品を取り除き、体がどう反応するのか見るだけだ。食べるものを変えてそれで終わりではない。その後食べ方を変えることを学ぶのだ。肉体のニーズに応じ、求めている物を求められているときに与えるようにするのだ。正しい食事とストレス制御のテクニックを組み合わせることにより、肉体と思考の機能が著しく向上することがわかる。以前よりもリラックスできて、集中力も高まり、人生全体を自分でコントロールできるようになる。
試しに2週間やめてみたところ、体調が劇的に変わったそうです。
また試合中に体力が続かなかった原因でもある喘息も出なくなり、集中力のメンタル面も良くなったとのこと。
もちろんグルテンが人体に悪くて、喘息の原因になっているということではなく、自分の体質に合わない食べ物を排除することが必要ということですね。
何を食べるかよりも、何のために食べるのかを考える
この本を読んでいるとあるページでは、フルーツは糖分が多すぎるから食べない、あるページではフルーツは重要と書かれています。
それはその時々で食事に求めるものが違うから。
だから、この食べ物が常にベスト、というものはありません。
フルーツなら朝、活動するエネルギーを摂るために食べる。
夜はエネルギーより身体をつくるタンパク質を摂取する。その時間だとエネルギーをそれほど求めないので食べないというように。
その時々で最適な質を満たす食事を摂るということ。
体が伝えようとしている声にはすべて耳を傾ける私の人生が大きく変わったのは、体に合った正しい食事を始め、体が求めるとおりに従ったからだ。量ではなく、質を追求せよ
学ぶことは大事。でも最後は自分で決める
食の情報に限らず、現在はたくさんの情報が流れていて何が正しいのか、正しいと思っていたことが変わるということも多々あります。
入り口を開いて、新しい情報をどんどん取り入れつつも、自分で試して自分で決める。
柔軟でありつつも、流されず取り入れるものを厳密に自分で決めることの大事さを教えてくれます。
これはジョコビッチ選手が少年時代に内戦状態で過ごした経験、またコーチやご両親が自分で学べる人間になるようにとテニスに限らず幅広い教養をつけてくれたことが大きいそうです。
オープンマインド(開かれた思考)で、新しい手段を求めることをやめてはならない柔軟な心でさまざまな手法を試してみて、体が送ってくるシグナルに耳を傾けてほしいどの食べ物が合っているのか、本当にわかるのはあなた自身だけだ。あなただけが、自分の体が言わんとしていることを理解して翻訳できるのだ。インターネットは私たちにあらゆる分野の「権威ある」情報を与えてくれるが、どうしてそれが本当に正確だと信用できるのか?猜疑心が新しいアイディアを拒絶しないようにしながら、「証明された」ものと新しい情報の両方を精査することが大切なのだ。あなただけがあなたに関する最終的な権威なのだ。
まとめ
ジョコビッチ選手本人の著書ということもあり、本人にしかわからない、試合中の心情、人生観、食事の哲学、メンタルの整え方など非常に幅広く勉強になります。
もちろん食事がメインテーマなので、食事に関する情報量も多く、ジョコビッチ選手がどのような食事を摂っているのか、オススメする食品、レシピなどもたくさん掲載されています。
また、テニスが人気スポーツでもなく、祖国が内戦状態の中でテニスを続けてきた著者の伝記としてもかなりの読みごたえ。
トップアスリートの食事をもとにした人生論という内容です。
こうだと押し付けるわけではなく、自分で考えて選択することを促してくれる内容にもすごく好感が持てます。
メンタル、食事、人との関わりなど、どんな人が読んでもどこか響く箇所や、参考にしたい箇所があるんじゃないかなと感じる一冊。
もっと幅広くブログでも書きたかったのですが、参考になることが多くて幅広くなりすぎるので、この辺りで。
ぜひ本書を読んでみてください。きっとためになりますよ。
自分の中では、何度も読み返したい本です。
今のところ紙の書籍でしか出版されていないので、ぜひ電子書籍版でも販売してもらいたいところ。
ではまた。
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