こんにちは、ひなたです。
ぼくは以前、物流倉庫でのピッキング(商品のピックアップ)の仕事をしていました。
最近はAmazonの倉庫でのピッキングの仕事の求人もよく見ますね。
今回は物流倉庫のピッキングの仕事内容はどんなものか実体験を語ります。これから物流倉庫のピッキングの仕事を考えている人の参考になれば。
会社によって作業の流れやルール、業務内容はかなり違うので、そのあたりはご了承ください。
Contents
物流倉庫のピッキングってどんな仕事?
ピッキングとは商品のピックアップのことです。
イメージとしてはAmazonの倉庫の商品が出荷梱包されるまでの業務のイメージですね。
お客様からの注文に応じて、ピックアップする商品のリストが出てきます。そのリスト通りに倉庫から商品を探して、商品を指定の場所へ持っていく(客先ごとにコンテナへ入れる、箱詰めするなど)という流れです。
基本的には商品ごとに置き場所は番号が決められていて、どこの列の棚のどのエリアの何段目にあるのかも商品リストに合わせて記載されています。ですのでリストを見れば商品の場所も分かるようになっていることが多いです。
ピッキングだけの仕事であればリストに従って商品をピックアップして指定場所へ集めていくことを繰り返します。また会社によってはピッキングした商品を梱包して出荷するところまでピッキング者が担当する場合もありますし、完全に分業になっている場合もあります。
会社指定の頻度で倉庫の棚卸しもあります。これはデータ上の商品在庫数と実際の倉庫内の在庫数が合っているか確認します。倉庫内の全ての商品数をカウントするので倉庫のピッキング業務の中で一番大変な業務の1つです。商品数を数えるだけでなく、データ上の数と実在庫数に大きな差がある場合はその原因(どの受注で差が生じたのか)も探す必要があります。ぼくが働いていた会社では棚卸しは年2回あり、会社休日(土曜日)に実施していたので、休日出勤でした。会社によっては会社営業日に倉庫業務を停止して、棚卸しを行う場合もあるようです。
物流倉庫のピッキングでぼくが実際にした仕事
実際にぼくが物流倉庫のピッキングで行っていた仕事内容です。わりと小規模な倉庫だったのと、正社員だったのでピッキング以外の仕事が多かったです。派遣社員の方やパートの方は基本的にはピッキングと梱包業務のみを担当していました。大規模な物流倉庫であれば完全分業制になっていて、ピッキングだけの人、梱包の人と完全に別れていることもあります。小規模な倉庫であれば、一人の人がある程度複数の仕事をするケースが多いと思います。
- 商品のピッキング
- ピッキングされた商品の検品
- ピッキングした商品の梱包
- 商品の出荷
- 倉庫へ来た在庫商品の荷受、入庫
- お客様対応
- 現場改善
- クレーム対応
商品のピッキング
リストに従って、棚から商品をピックアップします。棚番号や商品を間違えないように確実にかつ効率よく作業します。時間あたりのピッキング数が管理されていることが多いです。端末を使いながらのピッキングであればデータで作業数が管理されますし、端末がない場合はピッキングしたリストの枚数などで管理されます。ぼくが働いていた職場では、紙でピッキング数を管理していて、当日の業務終わりに自分のピッキング数を数えて提出していました。
また、どの注文の商品を誰がピッキングしたか管理しているので(端末であれば使用時にログインする、紙であればピッキングリストにサインするなど)、商品のピッキングミス(商品間違い、数量間違い)があった場合、誰がその作業を行ったか基本的に分かるようになっています。あまりにミスが多い、こなせる作業数が少なすぎるなどあれば、派遣社員の方であれば契約更新されないケースもありました。
ピッキングされた商品の検品
検品とは、ピッキングされた商品、数量が間違っていないか、ピッキング者とは別の人が再確認することです。検品が分業されて検品担当の人がいることもあれば、ピッキング者が検品を自己責任ですることもあります。ぼくの働いていた職場では、検品はピッキングした人が自分ですることになっていたので、第三者の検品チェックはありませんでした。第三者の検品チェックがある方が、出荷する商品間違いも発生しにくいと思います。
ピッキングした商品の梱包
ピッキングした商品を梱包し、出荷できる状態にします。小さなものであれば、ダンボールに梱包材と一緒に箱詰めします。大きいものであれば全体を緩衝材(プチプチ)で包むなどの作業をします。
商品の出荷
パソコンで発送先ラベルを印刷して商品に添付して発送できる状態にします。荷物は大量にあるのでラベルを貼り間違えて誤発送してしまわないように確認を確実にします。
倉庫の在庫商品の荷受、入庫
倉庫に送られてくる、在庫用商品を運送業者から受け取って、倉庫へ入庫していきます。
まず送られてきた商品が品目と数量に間違いないか、検品をします。検品が完了したら倉庫内の指定の場所へ入庫します。
お客様対応
ぼくが働いていた会社は法人向けに商品を販売していて通常は商品は発送していましたが、急ぎの場合や近所のお客様の場合は倉庫に直接商品を引き取りに来られる場合もありました。
ですのでお客様が直接引き取りに来られた際の対応も業務の1つでした。
現場改善
ピッキングミスが発生したり、作業している上での危険箇所があれば現場を改善します。
ピッキングミスの場合は、似た商品が並んでいるなら棚の場所の変更する、棚に注意喚起のラベルを表示するなどですね。
危険箇所があればレイアウトを変更したり、修理するなどの対応をします。
大規模な会社であれば対応する部署があったりしますし、小規模な現場であれば現場リーダーや作業者で分担して対応します。
クレーム対応
発送した商品が間違っていた、数量が違うなど、お客様からクレームが来た場合の対応です。
クレームの電話などを直接受けるのは、別の担当部署であることが多いと思います。
クレームを受けた部署から、発送した商品が間違っていたかどうか確認するよう依頼を受けて現場で確認をします。
ピッキングミスで数量や商品の取り違えがあった場合データ上の在庫と倉庫の実在庫数が違ってくるので、該当する商品の在庫数をカウントすると在庫数のズレが発生していてピッキングミスが発生したことが確認できます。
ピッキングミスであることが確認できたら、そのことを社内連絡し、正しい商品をすぐに発送します。
物流倉庫のピッキングの仕事のメリット
ピッキングだけの業務をする現場であれば、ミスなく一定以上のスピードで業務をこなせれば、ピッキング業務だけに集中できる仕事というのがメリットですね。
他の仕事に比べて、他部署とのやり取りやマルチタスクの仕事も少ないので、1つのことだけ集中してやりたい人に向いています。
また基本的に一人作業で他部署とのやり取りも少ないので、コミュニケーションが苦手な人や、人との連携しながらの仕事があまり向いてないと感じる人にも取り組むやすい仕事ですね。ただそのあたりは会社の仕組みにもよるので、ピッキング兼他の部署の作業のこともあったりで一概には言えません。
- 仕事内容を比較的短期間で覚えられる
- 基本的にスキル・資格がいらない
- ミスや在庫数の差異が発生しなければストレスが少ない
- ピッキング作業のみに集中できる
物流倉庫のピッキングの仕事のデメリット
ピッキングのデメリットとしては、数を正確にこなすことが第一なので、常に時間に追われる感があることです。受注状態によるので、受注が少なければ余裕を持ってできますが、繁忙期にはかなり時間との戦いになることが多いです。じっくり自分のペースでゆっくりととは中々いきません。特に始めたての頃は、場所を探すところから時間がかかるのでストレス度合いが大きく感じます。
あとは扱う商品が重量物の場合もあるので、腰を痛めて腰痛になる人もちらほらみました。
うまく体と心のストレスを発散する必要はありますね。
- 重量物で腰を痛めることがある
- スピードが求められる、時間に追われる
- 自分がした作業数とピッキングミスの数が常にカウントされる
- 立ち仕事かつ歩き回るので体力はある程度必要
- 人数=作業量なので繁忙期は休みにくい。他の人が休んだ時の負荷が大きい。
物流倉庫のピッキングの仕事内容のまとめ
今回は、ぼくが経験した物量倉庫のピッキングの仕事内容をまとめてみました。
時間に対する必要作業量や作業の体の負荷が合うなら比較的働きやすい仕事かと思います。
ただ扱う商品(会社によって手で軽く持てる商品から金属製の重量物まで様々)や、業務の流れ、出荷のルール(梱包)などによって負荷は全く違ってくるので、実際にその現場で働いてみないとわからない部分は多いです。
物流倉庫の仕事を考えている人の参考になれば嬉しいです。
では、また。
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