【読書】世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」 by 幕内秀夫 自分で知識をつけて自分の身を守ろう

こんにちは、ひなたです。

最近、食に関する本をいろいろ読んでいます。
今回は、反糖質制限の意見の本を読んでみました。

 

世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」 (講談社+α新書)
幕内秀夫
講談社
2014-08-01                                             


結果的に健康を害したからといって、ブームの仕掛け人が責任をとってくれることはありません。自分の体は自分で守らなくてはならないのです。

結論から言うとそうですね。
食でもそうですが、今これが体に良い!といわれていることでも、何十年後かには体に害があったといわれている可能性もあるし、実際に自分の健康を害している可能性もある。
だからこそ、自分で知識をつけて自分の身を守っていく必要があると思っています。

また体質(アレルギーなど)やライフスタイルによる個人差もあるので、これが正解というものはないので、
自分で知識をつけたり、実践して合うものを取り入れていく必要があると思っています。

贅沢な糖質制限食のあり方に私たちは危惧しています。  最も安価な炭水化物から高価な脂質やたんぱく質が多い食品を食べることは、世界的に贅沢な国だけが許されていることであって、途上国では無理な話です。同じ理由で日本でも裕福な人だけが継続できる食事療法であって、貧乏な人たちは続けられません。患者から「こんな食事は自分のような貧乏人には無理だ」と叱られたこともあります。  一部の厳しい糖質制限食の推進者たちが、高価な食品を売っているのをみると何のための誰のための糖質制限食なのか、その哲学を疑わざるを得ません

そう、糖質を制限してタンパク質を メインにすると食費が上がります。
それもあって自分は自炊のときにあまり肉類を買ってなかったのも有ります。

精製糖質は控えるべきです。その点では、私も同じ考えです。白砂糖や異性化糖などの精製糖質のとり過ぎは、糖尿病や肥満の原因であることがはっきりしているからです。

 日本人で、肉や卵や魚やピーナツを食べ過ぎて、肥満になった人はそう多くはいないと思います。肉だけを食べるなら、脂質過剰になる前に満腹になってしまうことでしょう。そうではなくて、ほとんどは精製脂質のとり過ぎが問題なのです。

ひとくくりに糖質、脂質がダメというわけではなく、どうつくられているのかにもよるそうです。
単一に砂糖をとるのと、糖質でも食物繊維など他の構成要素も含む果物や穀類を摂るのは違うということ。

 粒食と粉食では、やはり消化吸収のスピードが違います。粉食は吸収が早いため、血糖値の上昇も早くなり、肥満や糖尿病のリスクが高まるのです。「パンでは食った気がしない」と言う人が少なくないのも、消化吸収が早いため、腹持ちしないからです。

あとは穀類でも小麦粉と米などでは吸収速度が違うため、体への影響も違うそうです。

 人骨の発掘場所によって異なるようですが、重量比にして六~七割が植物性の食品、肉や魚などの動物性食品は一~二割程度しか食べていなかったことがわかったのです。

人間がもともと肉食であったか、草食であったか、意見が分かれるんですが、こちらの本では、植物性の食品の割合が多かったとのこと。
糖質制限やMEC食の本を読むと、もともと狩猟をしていたため、人間は肉食に適していると書かれていることが多い印象です。

 蒸し暑い日本で肉をどのように保存しておいたのかという疑問もあります。主食と呼ぶには、まれではなく、年間を通して入手できるものでなければなりません。その点からも、肉を主食にしていたとはどうしても考えられないのです


これは確かに。肉や魚の動物性のものはすぐ腐敗しやすい感じはします。
冷蔵庫がなく、肉類も狩りでいつ捕れるかわからない中では主食にはしにくい気はします。

 二〇一一年の農林水産省の発表によると、一年間に屠殺した肉用牛のうち約六四パーセント、豚では約六一パーセントに病気があったというのです。

 これだけ病気になる家畜が多いのですから、病気を予防するために当然、大量の薬が投与されます。飼料のなかに「飼料添加物」という名で抗生物質が含まれているのです。つまり、病気の家畜だけでなく、病気になっていない家畜もまた、〝薬漬け〟になっている可能性があるわけです。

 現代の日本人が肉を食べようとすると、高いお金を払って自然な条件のもとで飼育された肉を買わないかぎり、こうした病気のある肉や抗生物質が使われた肉を食べなければならないのが現実なのです。

ここまでとは知らなかったのですが、手軽に手に入る肉は生産される時点で添加物が入っている現状もあるようです。

他の本で牧草飼育の牛肉であれば、脂肪分もより栄養があり、添加物の面でも安全、という情報があったので、調べてみましたが、ネットや通販でもなかなか手に入りにくいのが現状のようです。

 私たちは自給自足で生活するか、高いお金を払って高級食材を買うのでないかぎり、抗生物質や食品添加物の問題から逃れることができません。それでは、いったいどうすればよいかといえば、そうした限界を認識しながら、「なるべく害を減らす」ことが最善の方法です。

 従来のカロリー制限の食事療法には大きな欠陥があったからです。それは、摂取カロリーの数字しか考えなかった点にあります。たとえば、真っ白なふわふわのパンも玄米ごはんも、従来のカロリー計算では同じカロリーなら区別がないのです。


精製された小麦粉に精製された砂糖がたっぷり入ったパンと、食物繊維や微量栄養素がたっぷりと含まれている玄米とで
は、血糖値の上がり方がまったく異なります。

これも自分の中では疑問でした。単純にカロリーや糖質、脂肪の量だけでなく他の成分も含めてどうかが大事ですよね。
微量栄養素が入ることで脂肪が多くても燃焼しやすいケースもありますから。

まとめ

期間を区切ってのダイエットや、自分の体質や、病気の治療のためであれば、必要なときもあると思います。
ただ、偏った知識だけというのも危険だというのを改めて読んで実感しました。

また健康食品の宣伝など、産業的な思惑があっての説も存在すると思います。

広く知識をつけて、そのときの自分の体と向き合いながら、炭水化物を減らすとき、動物性食品をしっかり摂る、減らしてみる
柔軟にコントロールできたらとおもいます。

すごく勉強になった一冊でした。ぜひ読んでみてください。